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写真の価値や好み

2018.06.07

こんにちは、相変わらず日記ばかりが更新される金子です。
あ!けどこの間なんとADOBE様に掲載頂きましたよ!この場合の「様」は真面目に付けた敬称と、敬いすぎて付けるアレ(イニエスタ様〜みたいなの)のどっちでもあります。そもそも同じ意味か。分かりづらい!自分のバカ!

それでは本題。
写真を始めてから半年が経ちました。
写真について勝手に色々と感じていますので、それを書いてみました。
以前少しだけ触れたものの詳細版です。

学生時代

実はもともと写真にあまり興味がなかった。
もっと言うと、若い頃写真を撮る人のことを評価できていなかった。厳密に言うと、写真は芸術だ!って言ってる人のこと。学生とかに多かった。いきなりごめんなさいね。若輩者の自分がさらに若かった時(若若輩者)なので蚊が鳴いてるくらいで捉えてくださいね。
何故そう思ったかはっきりしてます。
自分はずっとグラフィックなどのデザインを勉強していました。デザインは何かを産み出す事と信じてました。グラフィックでもプロダクトでもファッションでも。今では産み出すだけでない、何ならそうでない事の方が多い(ものを組み合わせる行為であったり)と捉えているのですが、なにせ若若輩者でしたので。
一方写真は、元々あるものを切り取るだけと思ってました。そういった側面は少なからずあるとは思うのですが、それだけと思ってました。簡単にいうと、美しい風景、綺麗なモデルさん、のような素敵な被写体は他の人や自然が作ったもので、それをシャッター押すだけで自分のものにしてから、と思ってたのです。

大学の卒業制作展で、初めて同じ年達の写真をたくさん見ました。15年前。
だいたい優秀賞をもらってるのは、外国で撮られたであろう眼力ある子どもとか。確かに日本のそこらへんを撮ってるものより目はひきます。けれど上のアレが発動して、「外国行ったからやん」「外国にわざわざ行った賞やん」って本当に感じてた。
とはいえ自分も撮ってはいました。けど記録がメインで、せっかくならキレイに撮りたいなってくらい。芸術なんて思ってなかった。逆に言うと自分が作ってるものは芸術と思ってたんだろうな(恥)
少し話がそれるけど、最近の若者はそのへんがしっかりデザイナー的考えな人が多いような気がして感心してます。教える側の世代交代のせいかしら。

興味のないものとあるもの

それから、公私共にたくさんの写真を見てきました。
(一応言っておきますけど写真自体は好きなんですよ!)
けれど興味ないものもたくさんありました。
例えば花の写真。空や山。自分で見るよって思ってしまう。
逆に見てて楽しいのは、人間や少しアートなやつ(長時間露光のものとか合成とか)。あとは見たこと無いもの。例えばウユニ塩湖の写真なんか初めて見た時驚いた。普段見ない光景って驚きますよね。長時間露光のものもそうだし、マクロですごく寄ったものとか。すごく高いところから撮ったものとか、地面すれすれから撮った普段見ないアングルなど。
シーンもそうですね。家族の日常なんかはパパにしか撮れない。ヌード写真もそうなのかな。

なので、自分では体験できなかったものを見せるのが写真の価値なんじゃないかなって個人的には思ってるのです。これは今でもあまり変わってないのかもしれません。となると、卒業制作展の外国の写真なんかは良かったことになる。実際良かったのだと思う。今でも微かに覚えてるわけだし。芸術か?っていう当時のフィルターが邪魔してたんですね。

変化

写真を始めたのでカメラやレンズや撮影方法などに少しだけ詳しくなってきました。
そうすると何が起きたかというと、花の写真なんかも良いと思えてきたのです。こんな花よく見つけたなとか、良い色だとか、こう切り取るのか、とか。他にも多分良いレンズだなとか、こういう設定で撮ると良いのかとか。思う事、吸収する事が増えた。
そこで少し疑問が。
以前は良いと思わなかったものを現在では良いと思っているこの状況ってどうなんだろう?と。
ご飯に例えたら、美味しくないって思ってたものを、美味しいって思うようになってきた。これってなんだか自分が劣化してる気が少ししたんです。味音痴になったような感覚。だってご飯の味自体は変わってないんだから。

これをやましんさん(スーパーカメラマン)に話したら、良いと思ったら褒めたら良いんですよ。みんな頑張って撮ってるんだからと神様みたいな解答をくれた。スッとした。
違う場で三迫さん(写真もうまいスーパーデザイナー)に話したら、良いと思えるものが増えたから成長じゃないですかねー、みたいな解答をくれた。そっか!逆なんだと気づいた。天性的な天の邪鬼性質がそうさせてたんですね。

そんな周りの優秀な人たちに時々、自分の撮ったものを面白がってもらえます。そうしてまた撮りたいと思うのでした。
フィルムも始めました

まとめ

結局好きなものはあまり変わっていないみたいだ。見たこと無いものを見たいし、できれば見せたい。
その上で、興味なかったものにも感心をし始めた。良いけど、好きとは別だったり。
そして、プロの凄さをより理解することになりました。

とまあ、いっちょ前に真剣に写真のことを考えたりしてるのです。
写真大好き!撮る人も大好き!(必死)
以上、お前がなんぼのもんじゃい日記でした!

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