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娘が頑張った日にパパは

2025.05.22

エモそうなタイトルですよね。全くエモくない、2025年時点での我が家の印です。

なかなか切れない

うちには5歳の娘がいます。3兄弟の末っ子で、次女です。↑写真❤️
彼女は少し舌足らずなようで、年齢より赤ちゃんっぽい喋り方をします。(好き)
この「舌足らず」って文字通りって知ってました?実際に舌が少し短いことで、喋りづらい、みたいな。じゃあ、どうするか?
舌の付け根の筋を切ります。ぎゃー!

勇姿を見ようと、仕事を抜け出して歯医者さんに。歯医者さんなんやね。

当然すごく恐怖を感じている娘。1ヶ月前から、終わったら自転車とぬいぐるみを買ってあげるって、誘惑していました。

①麻酔のためのクリーム → ②少しチクッとする麻酔 → ③筋切り という手順で進みます。
いざ始まると、なかなか口が開かない。②で少しチクッとしたことが彼女を恐怖に陥れたのです。
必死で声を掛ける、両親、先生、助手の4人。泣きじゃくる娘。みんな汗だく。

その時ちょっと思ってたのは、みんなの安心のさせ方が少しずれてないか?って。
例えば、「こわくないよー」ってみんな言うんです。それじゃ安心できないはず。だって怖いはずやもん。なので僕は「こわいよね?けど次のは痛くないんよ」って言ってました。本当は痛いかもしれないけど、そういって進めないと進まないよね。

ここまでは冷静だった金子に、まさかあんな事が起きるなんて。

切る

20分くらいの戦いの後にようやく切ることができました。
僕は顔を抑える係だったので、切るところを間近で凝視してました。血が滲む娘の口の中。よくがんばったね(涙)

無事に終わり、ガーゼを当てたり、みんなで買うぬいぐるみの話なんかをしてたとき、僕に異変が。
突然気分が悪くなり、吐き気に襲われたんです。二日酔いに似てる感覚。
昨日風邪で病院に行ったし、その影響かな?とか思いながらフラフラとトイレに駆け込む。(すごくきれいな歯医者のすごくきれいなトイレ)
どんどん具合が悪くなり、トイレ内に倒れ込む。(それにしてもきれいなトイレ)
「時間よ過ぎろ・・」と、二日酔いの時と全く同じ感情で過ごす。いつもは強引に吐いて復活を早めるのだけど、今日は吐けない。
わかった、とにかく横になりたい。トイレから出て廊下をゆっくり歩きながら、ベッドが無いか探す。あるわけないので、廊下に寝込もうかと思ったくらい。

そこで思い出した。これは、子どもの頃川にカニを取りに行って足を切って倒れたときのアレだ。
血が苦手なんだ自分は。

納得しながらも状況は変わらないので、廊下の椅子に腰掛ける。遠くのでは妻と娘と先生が話をしているのが、開いたドア越しに見える。
「早く戻らないと・・娘があんなにがんばったのに・・」という謎の感情になっていました。

5分くらい耐えてから部屋に戻り、「がんばったねー」と冷静を装う自分と、もう泣いてない娘。

姉の怒哀

約束通り、ぬいぐるみを買ったらしい娘。我が家で大流行のポケモンのキャラ。
夕方、それを知った長女がすごく怒ったらしい。ずるい!と。
ただその後に、妹の傷を見たら可愛そうで泣いたらしい。大げさな感性がそこに育っていた。

冒頭の写真は術後の、意外と冷静な娘です。

我が家は少しずつ前に進んでいます。

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