KEISUKE & HISAKO

美しいペーパー・スクリーン版画の世界

ペーパー・スクリーン版画とは、日本で生まれ日本で育った現代版画です。
版式は孔版に属するもので、日本の古い絵画の技法と深いかかわりがあります。
日本古来の「捺染」、「倭絵」、「紅型」等の技法に「謄写版」の技法、それに作者が発見工夫して得た「特殊な技法」を混じえて表現されます。
和紙の繊維を透した柔らかな質感があり、独特のマチエールと、色彩やかで多彩なグラデーションが生まれます。
版が残らず後刷りする事が出来ないため、作品に希少性があるのも特長です。

重ねて生まれる

ペーパー・スクリーン版画は何枚もの和紙を重ねます。
着色には油絵具など油性のインクを使って刷り重ねます。
色と色が重なることによって深い色彩と色彩やかで多彩なグラデーションが生まれます。
そうして生まれる形や色は、同じものは他とありません。

ペーパー・スクリーン版画の第一人者
大場正男の流れを継ぐ

大場敬介の父である大場正男氏は、ペーパースクリーン版画の第一人者であり、
現代の版画家に大きな影響を与えた存在である。

ペーパー・スクリーン版画家

大場 正男oba masao( 1928-2008 )

・日輝会美術協会名誉会員
・福岡美術協会会員
・スウェーデンSKANSKA美術アカデミー客員教授

1956年 孔版画を始める。
1969年 CWAJ現代版画展に出品(以降毎年出品)
1997年 文部省検定済教科書高等学校(三省堂)の表紙絵に採用
1998年 第17回国際Exlibrisビエンナーレ展大賞受賞
2000年 第25回福岡市文化賞受賞
2001年 太宰府天満宮千百年祭『餘香貼』の献納作家に選出、作品奉納