2019.07.03
会社員になり約3ヶ月が経過しました。
その中で感じたことなど。いろんな人の参考になれば。そういった内容です。
会社員になるまで、計7年間フリーランスのデザイナーとして活動していました。さらにそれ以前は合計7年くらいweb制作会社にいました。
ですので、会社員(7年) → フリーランス(7年) → 会社員(NEW)となります。
7年前、フリーランスになった理由は、当時の会社の給料の見合わなさ、自由さに憧れた、自分で色々決めていきたかった、といったところでしょうか。
そうしてフリーランスになり、最初は苦戦しましたが、最後の方はまあまあ安定してきました。とはいえずっと家族に不安は与えてきただろうし、自分でも将来の漠然とした不安はあった。いずれにせよこのまま進むことはできない。そう思って会社員となりました。5iveに入った理由などはこちらなど。
僕は、会社の立ち上げに参加したわけではないのですが、タイミングがあい、創立メンバーとして参加することとなりました。下村社長からは、1スタッフを雇うというよりも一緒に盛り上げてくれる仲間として声をかけてもらったのだと思います(勝手に解釈)。5人のうちの2人は社会人経験が3年以内のメンバーですので(とても優秀ですが)。
ですので、これから会社員になろうか迷ってる人で、実績があったり大きな会社に入る人とは全く一緒ではないですが、少しでも参考になれば。
●時間
会社ですので、就業時間が定められています。当然朝には事務所にいます。
これによる影響は、内容の濃い一日を過ごせています。
朝からある程度バリッと動いてるので、効率の良い時間がとれています。そのぶんこれまでより早く帰れたり。僕みたいに一人だと少しだらりとする人には向いてるのかもです。
また、フリーランスでしかも家族持ちとなると、どうしても日によっては家族を優先したりします。融通がきくし、家族もそう考えやすい。その時よりも、時間によるけじめをつけやすく、なんだか変な悩みが消えました。「家のことはサラリーマンより対応してるつもりだけど、求められるのは彼らと同じなのかな」とか思ってたので。
デメリットとしては、昼間などに自由に時間が使えない。当たり前ですが。
混まない平日に美容室行ったり、打ち合わせの帰りにブラブラ買い物したり、そういったことはない。とはいえ優先度は高くないし、結局効率よく働けてるということですが。もっというと、うちの社長はある程度許しそう。
●給与
フリーランスのときは、収入が全くない月もあったし、逆に集中する時もありました。けれど家計というのは変わらず毎月ほぼ同様にかかる。そこのバランスの難しさはずっと感じてました。「来月こんだけ入ってくるからちょっとまってね」とか。安定して大稼ぎしてる人であれば、そんなことなかったんでしょうけど。
会社員になり給料を毎月定額いただけます。これはやっぱり心安らぎます。(ありがとう社長)
とはいえ、会社の売上など数字に関わる話にも入らせてもらってるので、これまで通り、数字との戦いは続きます。フリーランスを経験してるから、任せてもらえるパートでしょうし、少しでも力になれればと思ってます。
保険関係が手厚いのも当然大事で、妻も大喜びです。
●会社の顔
これまではフリーランスでしたので、自分(カネコデザイン)のこと重視してきました。時にはのらりくらりとやってもそれが自分のペースにあってれば良い。自分のキャラ(仕事への取り組み方など含め)にあってればよい。低い評価をつきつけられても自分で解決すれば良い。究極逃げても良い。そんな感覚でした。
もっと極端な例でいうと、僕が痴漢の冤罪で捕まったとします。フリーランスなら、僕だけのことなのできちんとお客さんに説明したり冤罪だと信じてもらうことは出来ると思っていますし、そういう関係を作ってきている自負もあります。ところが、会社員となるとそれによる会社やメンバーへの信用やダメージを取り除くのはなかなか難しい。
これは例ですが、こういった自分以外に及ぼす影響というのは当然ながらあるなと感じています。痴漢しないように気をつけます。
●チームのこと
これまでと違い集団で戦っていきます。フリーランスでもチームを組む事が多い人もたくさんいると思いますが、これとは少し話が違います。
いくら信頼関係がある人たちや仲の良い人たちでも、基本的には自分のためにチームを組みますよね。自分の足りないとこを補ってもらうことが多いです。より良くなるから。自分だけでは解決できないから。など。
それと大きく違うのは、最初からもうチームが待機してる感覚です。
例えば打ち合わせにいって、オーダーの一部に難しいプログラム要件があるとします。これまでだと、(自分では難しいな。けどこの仕事受けたいな。○○○さんにお願いできるかな?スケジュール空いてるかな?費用どれくらいだろう?)となります。結果、「一度検討しますね。」と持ち帰ったり。「自分ではできないので、他の方に協力を相談しますね。」てなかなか言えないこともあったりしました。それは自分には求められていないような気がして。これは個人差があるかもしれないです。
今は、そういうシチュエーションでも最初から頼れるケースが多い。これはかなり心強い。外部の人との(最初の)ネックってスケジュールとコストになるので。
時には、少し頑張らないといけないようなコスト感、スケジュールになっても、チームの目的が一緒ならクリアできる事が多いです。今は投資的に対応しましょう。など。とはいえチームも守らなければならないので、そのへんのバランスは重要ですが。
●分業の強み
フリーランスはいろんな事をしてきました。もちろん出来たほうが良いのですが、得意じゃない方に時間とられたり、効率的とは言い難いところもありました。
今はある程度分業ができています。自分の得意なこと、好きなこと、求められていることに集中しやすいのはとても良いですね。
いつの間にかオールマイティタイプに近づいていたけど(全然オールマイティじゃないよ)、もう少しいびつなパラメータでも良いと思ってます。
●周りの反応
会社員になるって決めた時、周りから「なんで?」ってよく言われました。言葉通り理由を聞きたい場合もあれば、「理解できない」というようなニュアンスが含まれている場合もあったと思います。
いろんな環境や理由があり自然とこの道を選んだのですが、人によってはもったいないみたいな感覚があるんだなと思いました。フリーランスの人は特にそうかもです。理解は出来なくはないです。おそらく今の仕事スタイルや生活に満足しているのだと思います。それは単純にとてもうらやましいことです。フリーランスの自由さ、少しの派手さをゴールと考えている人も多いのも理解できます。僕も当初はこれで一生行くのかなって思ってたし。まあ、色々ありますよね。今回の決断の一番の理由をあまり人に話してないのでしょうがないのですが。
●最後に
とても良い決断だったと言えます。仕事面だけでも見ても確実に強くなれる気がします。
人それぞれだとは思いますが、ここかも!ってピーンと思ったら、そこに飛び込むのも良いと思います。それすら別にゴールとは限らないですから。
本当に最後に一言。
満足行く会社に入るのも、そこでやってくのも、その選択をいろんな人に理解してもらうのも、すごい大変なんやぞ!